iPhone6sで住宅写真を撮るために必要なアプリ

iPhone6sで住宅写真を撮るために必要なアプリ

iPhoneで住宅写真を撮るための必須アプリ。

建築写真撮影専門のfusephoto.netです。
iPhone6sで住宅写真を美しく撮るには、既存のカメラアプリの機能では物足りません。既存のカメラアプリでは、露出を自由に設定できないし、ホワイトバランスも設定できません。これでは明暗差の大きい住宅写真をキレイに写すことができません。

iPhoneで、住宅写真、インテリア写真を撮影するには、自由に露出を設定できる機能と、露出補正の機能が必要です。いくつかあるカメラアプリを検討してみて、一番使いやすく分かりやすかったものがCamera+というアプリでした。

Camera+
Camera+

Camera+はバージョンアップを繰り返し熟成されてきた定番のカメラアプリです。
すでに多くの記事で高い評価を得て、「最強のカメラアプリ」と言われています。住宅写真を撮影するために必要な機能も充実しています。

Camera+でどんなことができるのかというと、、、

・露出の調整
・ピントの調整
・露出補正
・ホワイトバランスの調整
・ISO値が変えられる
・ISO25まで使える
・水平垂直のガイドが付いている

Camera+のUI
Camera+のUI

iPhoneで住宅写真を撮るには露出設定の機能が必要です。

デジタルカメラのイメージセンサーは基本的に、明るいものと暗いものを同時に写すことが得意ではありません。これをダイナミックレンジが狭いと言います。iPhoneのセンサーはとても小さいのでデジタル一眼レフ機よりも性能が低いのです。

住宅写真で、特に室内の写真では、窓側の明るい部分と、室内側の暗い部分を同時に写すことが多いのです。外観写真であっても、光がまんべんなく建物を照らしてくれることは少ないので、外の非常に明るい部分と、影の部分の明暗差が大きくなります。
つまり、住宅写真では、ほとんどのシーンで明暗の差が大きい被写体を撮影しなけらばならないのです。

明暗差が大きい被写体をダイナミックレンジの狭いセンサーで撮影すると、光の強い部分が白くなってしまう、「白トビ」という現象が起こりやすくなります。色の情報が白だけになってしまうので、補正しても色が復活することはありません。

iPhoneで住宅写真を撮影する時は、白トビを起こさないように露出の設定に十分注意をする必要があります。一番明るい部分を測光して白トビさせないように露出を決定します。
一番明るい部分を基準にして露出を決めると、全体的に暗い写真になります。
デジタルカメラのイメージセンサーは暗部の情報を捉えるのが得意なので、暗い部分は画像調整で明るく補正します。

デジタル一眼レフ機であればセンサーのサイズが大きいので、よりダイナミックレンジが広く、暗い部分を明るく補正するやり方でもノイズを最小限に抑えることができますが、iPhnoe6sでは、暗くなった部分を明るく持ち上げるとノイズが多くなります。
それを回避するために、露出をピンポイントで測る機能と、段階的に露出補正ができる機能が必要になります。

最適な露出の写真を撮る方法

iPhone6sので住宅写真を撮る場合は、一番明るい部分を測光すると暗くなりすぎる傾向があるので、画面をタップしながら最適な露出を検討します。画面全体の80%くらいの明るさの部分をタップすると良い結果が得られることが多いです。うまく写すことができれば1カットで補正できることもあります。

一番明るい窓部分をタップして露出を決めると 全体が暗くなります。この写真をレタッチで明 るくすると、ノイズが多い写真になってしまいます。
一番明るい窓部分をタップして露出を決めると
全体が暗くなります。この写真をレタッチで明
るくすると、ノイズが多い写真になってしまいます。

1カットでは暗部の再現ができないような場合は、段階的な露出補正をして撮影します。
露出を1段上げることを+1EVと言います。+1EV、±0EV、-1EVと段階的に露出を補正した3カットを合成して、白トビ、黒つぶれのない写真を作ります。

これをHDR合成と言います。iPhoneの標準カメラもHDRに対応していますが自動で行われるため、もう少し明るくしたい時に明るさの調節ができなかったり、暖かみを出したい時の調整ができなかったりします。

このようにiPhoneで住宅写真を撮影するときは、露出をどうやって決めるかによって
出来上がった写真の質が大きく左右されます。露出をマスターできれば、デジタル一眼レフで撮影した写真と比べても見劣りしない住宅写真を作ることができます。
あなたも是非、Camera+を使って美しい住宅写真を撮影してください。

P.S.
Photoshop Lightroom for mobileがリリースされました。DNGファイル形式を使ったRAWデータで撮影から編集まで出来るようになりました。RAWデータとはJEPGよりも多くの露光情報を保持しているデータのことです。
iPhone6sでRAW撮影から編集まで行えるので、明暗差が大きい住宅写真の撮影でも、DNG形式でより質の高い画像が得られるようになりました。

iPhoneで美しい住宅写真・インテリア写真を撮る方法

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        fusephoto.net
           布施貴彦

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