iPhoneで撮る住宅写真ー外観写真の撮り方とレタッチ

iPhoneで撮る住宅写真ー外観写真の撮り方とレタッチ

iPhoneで住宅写真を撮る方法ー外観編

建築写真撮影のfusephoto.netです。
iPhoneで住宅の外観写真を撮ってみましょう。

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左:補正前 右:補正後

必要な機材は、次の3点です。

・iPhone6,6s(Plus)
・広角のコンバージョンレンズ
・三脚

です。

詳しくはこちらを参照してください。
iPhoneで美しい住宅写真・インテリア写真を撮る方法

iPhoneで住宅の外観写真を撮る

iPhoneを三脚に取り付けて、構図を決めます。今回はCamera+というアプリを使います。
都市部の住宅地では、前面の道路幅も狭いことがほとんどなので、広角レンズが欠かせません。

いろいろなアングルを検討してみることをお勧めします。
必ずしも全体が写ればいいというわけではありません。

印象的な写真は、部分的に切り取ったカットが多かったりもします。とはいえ、すべての写真が部分的なカットでは、その建築の良さが伝わりません。

写真で切り取ってみると、目で見た印象とは違ってくるので、できるだけ、たくさんのカットを撮った方が良いでしょう。

iPhoneにコンバージョンレンズを取り付けると18mm相当の画角になります。
電線や電柱が写り込む場合も多く、構図も限られてきます。

コンバージョンレンズ
フェローズ ExoLens with Optics by ZEISS Mutar 0.6x Asph T*ワイドレンズキット〔iPhone6s Plus/6 Plus用〕

Camera+の画面に三分割のグリッドが出ます。それに建物の垂直部分を合わせて、カメラの水平と垂直を正確に合わせることが大切です。

Camera+の撮影画面
Camera+の撮影画面

詳しくはこちらを参照
iPhoneで住宅写真を撮るために必要なアプリ

撮影手順

1.「焦点」をタップしてピントを合わせます。

2.「露出」をタップして露出を合わせます。

3.シャッターボタンを押して撮影します。

Lightroomでレタッチをする。

レタッチに使うソフトは、Adobe Lightroom CCを使います。
住宅写真のレタッチにはLightroomがオススメです。Photoshopよりも操作が簡単で、写真を明るくしたい、色味を変えたい、などの操作を直感的に画像調整ができます。

パソコンに画像を保存してLightroomに読み込む。
現像モジュールに移動する。

・レンズ補正

「色収差を除去」と「プロファイル補正を使用」にチェックを入れます。

レンズ補正
レンズ補正
・変形

今回は「垂直」で補正が出来ました。

変形
変形
・ホワイトバランス

「自動」ではうまくいかなかったので、スポイトツールでニュートラル部分をクリックして、ホワイトバランスを決めました。

この時点で、補正しきれていない部分は、部分補正ブラシで微調整します。

基本補正
基本補正
・階調

「自動補正」を使いました。

・トーンカーブ

「コントラスト(強く)」に設定します。

トーンカーブ
トーンカーブ
・部分補正

「部分補正ブラシ」で修正した箇所
・玄関ドアをもっと引き締まった色味にしました。
・玄関上部の軒裏の明るさと色味を調整。
・オレンジ色の郵便受けの色収差を除去。
・段階フィルターで、外壁右側の黄色味を補正
・手前の地面にある影を補正

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段階フィルターで外壁右側の色味の調整
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軒裏の影の明るさ、色味を補正
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道路にある影の明るさ、色味を補正
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玄関ドアの明るさ、色味を補正
・かすみの除去

画像全体のぼやっとした感じを引き締めます。

・シャープとノイズ軽減

シャープとノイズ除去は、最後に補正します。iPhone写真の場合は、ノイズがどうしても多く出るので、一眼レフで撮った画像よりも、若干高めなになります。

シャープとノイズ軽減
シャープとノイズ軽減

シャープ

適用量120
半径1.0
ディテール25
マスク0

ノイズ除去

輝度25
ディテール50
コントラスト0
カラー30
ディテール50
滑らかさ50

完成

iPhoneで撮った住宅写真でも、正しく撮影して、同じ手順でレタッチをすれば、webサイトに載せることができるレベルまで仕上げることができます。

 

 

 
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iPhoneで美しい住宅写真・インテリア写真を撮る方法

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           布施貴彦

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