iPhone6sで美しい住宅写真・インテリア写真を撮る方法

iPhone6sで美しい住宅写真・インテリア写真を撮る方法

iPhone6sで住宅写真を撮ろう

建築写真撮影専門のfusephoto.netです。
私がiPhnoeを使い始めて何年が経つだろうと思い出してみました。
iPhoneが発売されてすぐに飛びついた記憶があるので、2008年7月にiPhone3Gが発売されていますから、8年前ということになります。8年か〜と思いましたが、早くないですか?まだ8年しか使っていないんだ。と思いました。

これまでは、iPhoneがあまりにも便利で生活の一部になってしまっているので、その前は何を使っていたのか思い出しもしませんでした。iPhoneを使い始める前はそれまで使っていたケータイにとても不満でした。ドコモのiモードがありましたけど、全く魅力を感じませんでした。

その頃はもっとパソコンと同じようにインターネットに接続したかった気持ちが強かったように思います。ですので、キーボードタイプのPDA「sigmarion Ⅱ」やVAIO C1というような小さなパソコンのようなものを持ち歩いていました。

毎日、折りたたみ式のガラケーと一緒に持ち歩いて、コレとコレがくっついたモノがあるといいのに。といつも思っていました。それがiPhoneの登場によって一気に解決されたのです。

ガラケーとパソコンと、さらにiPodが1つに収まっている。1台で電話ができて、写真が撮れて、ネットも観れて、しかも音楽が聴ける!こんな素敵なことってあるでしょうか。しかし、それでもまだ不満なことがありました、それは。。。

カメラです。iPhone3Gでは200万画素、iPhone4sになってもまだ800万画素でした。iPhone6までカメラが全然イケてなかったのです。そのためリコーのGRは手放せませんでした

iPhone6sになりようやく1200万画素のカメラが搭載されました。もちろん画面はRetinaディスプレイです。Retinaディスプレイは、変なパソコンのモニターなど、比べ物にならないほどキレイですし1200万画素というのも実用的です。そして、またまた素敵なことが起こったのです。

建築に使えるコンバージョンレンズの登場

それは、iPhone6s用のコンバージョンレンズが発売されたことです。コンバージョンレンズというのは、レンズのアダプターのことです。外付けのレンズを装着することで、画角を変更できるのです。それが18mmの超広角なので建築の撮影にも使えそうです。私はワクワクが止まらなくなり、ここでも待っていましたと飛びつかずにはいられませんでした。しかもそれはZEISSの名を冠したレンズなのです。

ZEISSというのはカールツァイスと言ってドイツの歴史ある光学機器メーカーです。ツァイスの写真用レンズには名玉と呼ばれるレンズがいくつも存在します。「写真レンズ発展の歴史は、カールツァイスなしには語れない。」と言われているくらい様々な光学技術を開発し、レンズの進化に貢献してきたメーカーでしょう。

そのカールツァイスと提携した製品が、ExoLens with Optics by ZEISS Wide-Angle Lens Kit for iPhone 6/6sです。(長い(;^_^A)このカールツァイスの技術により造られたレンズは、iPhone6sのカメラの焦点距離を0.6倍にします。

iPhone6sのカメラは29mmと言われているので、約18mmの焦点距離が使えることになります。つまり広い範囲が写せるということです。これによってiPhone6sで住宅写真の撮影が可能になりました。(素晴らしい!)

価格は割と高いですが、レンズを取り付けるフレームの品質とレンズの性能を考えると十分に納得できます。レンズはアルミ製のフレームをiPhoneに取り付けて使います。アルミフレームは精度、剛性ともに高く、レンズを正確に取り付けることができます。

アルミフレームには三脚用の穴が付いていて、標準の三脚(1/4”-20)に対応しています。
レンズボディは金属製でしっかりしています。さらに定評あるT* 反射防止コーティングが施されていて、レンズ前面には金属製のスナップ式のレンズフードを装着できます。これだけで住宅の撮影には十分な性能があります。

ExoLens with Optics by ZEISS Wide-Angle Lens Kit for iPhone 6 Plus/6s Plus
ExoLens with Optics by ZEISS Wide-Angle Lens Kit for iPhone 6 Plus/6s Plus

iPhone6sで住宅写真を撮る

iPhone6sに搭載されているカメラは1200万画素で、画角は約29mmです。これに0.6倍のコンバージョンレンズを装着すると、約18mmの画角になります。住宅写真を撮影するには18mmという画角はかなり使えます。欲を言うと16mmは欲しいところですが、18mmあれば狭いトイレでも入り口から全体を写すことができます。

多くの住宅でトイレの入り口は、だいたい狭い廊下に面しています。ですので撮影位置を下がって撮ることはできません。トイレは間口が狭いので下がったところで入り口ドアが画面に入ってしまいます。

ドアが画面の周辺に入ると縦の線がゆがんでいるのが目立ちます。この歪みはフォトショップでも完璧には補正が難しいものです。歪みを回避するには、性能の良い高価なレンズを使うしか方法がありません。

iPhone6s 18mmで撮影
iPhone6s 18mmで撮影

狭いトイレをこれだけ写すことができるので、このレンズを住宅写真の撮影に使うにはとても良い選択と言えるでしょう。大げさな撮影機材を使うことなく、お手軽にコントラストの高い歪みのない画像が得られるのです。
実際に29mmと18mmでは写る範囲がどれだけ違うのかという画像がこちらです。

 

29mm
29mm
18mm
18mm

これだけの範囲を写すことができれば、撮影した住宅写真をwebサイトに載せて見てもらうこともできます。コンデジにも18mmの製品はなかなか無いので、iPhoneで住宅写真が撮れるなんて素晴らしい時代になりました。

じつは、iPhone6でも十分な感じがします。

iPhone6は800万画素ですが、画質的には1200万画素と大差ないのです。じつは。。
ただ、トリミングしたりすると1200万画素の方が有利かもしれません。

センサーは画素数が多ければ良いというわけではなく、同じセンサーサイズの場合は画素数が上がると、一般的には画質が落ちるものなのです。iPhone6sでは画素数を上げても画質を落とさないセンサーが使えるようになったから1200万画素にしたのだと思います。

構図をしっかり作ることができればトリミングの必要もなくなるので iPhone6でも住宅写真に使えるハズです。(iPhone6では住宅写真を撮ろうと思いもしなかったので検証していません)

iPhone6sで住宅写真を撮る時に必要な機材

iPhone6sで住宅写真を撮るのに最低限、必要な機材は3つ

・iPhone 6, 6s, 6 Plus, 6sPlus
現在はまだiPhone7用のアルミブラケットが発売されていないので、そのうち対応するかも
しれませんが、カメラ性能はiPhone7になっても大幅なアップグレードはありませんでした。
特に住宅写真を撮影することではiPhone6 ,6sで十分と言えます。

・ExoLens with Optics by ZEISS Wide-Angle Lens Kit for iPhone 6/6s(6Plus/6sPlus)
6sと6sPlus用がありアルミブラケットの大きさが異なるので注意します。

小型三脚
水平と垂直を正確に合わせるためには三脚は必須です。140cmくらいの高さまでをカバーできれば
良いでしょう。コンパクトでカッコイイ、カーボン三脚がベストです。

 

この3点があれば、iPhone6sで住宅写真を撮ることができます。レタッチをすることで美しい写真に仕上げることができます。これで重いカメラを持ち歩かなくても良いですね。ぜひiPhoneで気軽にスマートに住宅写真を撮ってください。

P.S. クリップ式の安価なコンバージョンレンズも試しましたが、レンズの装着等に問題があって、ツァイスブランドの方がつくりがしっかりしているので信頼できました。安心して撮影ができます。

 

フェローズ ExoLens with Optics by ZEISS Mutar 0.6x Asph T*ワイドレンズキット〔iPhone6s Plus/6 Plus用〕

iPhoneで美しい住宅写真・インテリア写真を撮る方法

「想い」と「こだわり」を写真に
        fusephoto.net
           布施貴彦

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)